2009年6月4日木曜日

外壁工事


一階部分は、5分(15ミリ)の杉板(本実加工)を縦に張りました。
横に張る場合もありますが、縦張りだと何となく背筋がピンとする気がします。
 
二階部分は、漆喰壁になります。
以前は防水シートといって、アスファルトを浸透させたものを使っていましたが、透湿性と言って、室内の水蒸気を外に出す機能がないので、最近は防湿シートを使っています。
防湿シートは、ゴアテックスのようなもので、室内の水蒸気などを外に排出し、外の水分は室内に通さない性質があります。


二階の塗り壁下地です。
4分(12ミリ)の杉板が隙間を空けながら張ってあります。
木ずり下地にする場合は、防湿シートを内側に張りますが、杉板を使うと木の灰汁がモルタルを通して漆喰面にぼんやりと色を付けてしまいます。
通常、ラス網という金属網にモルタルを塗り付けますが、木ずりの場合は、トンボという麻ひもを小釘で留め付けて、それにモルタルを塗り込んで行きます。
これには手間が異常に掛かります。
最近はまた、ファイバーネットというものも使われ、モルタルを塗りながら、表面にネットを押さえ込んで行きます。その後から仕上塗りです。亀裂防止に使われています。

塗り壁材料も新製品が開発され、左官の技術もだんだんと消えて行くのでしょうか。

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