2010年10月9日土曜日

グリとグラ


遅くに蒔いた大豆がやっと花が咲き、実を付け始めました。
大雨のときに倒伏してしまったので、どんな様子か見てみたら、たくさん付いていた房が少なくなっています。
大豆の木を起こしてみたら、グリとグラのコロニーが出てきました。
良く見渡してみましたら、あちこちに集められた大豆の跡がありました。
彼らもこの冬は良質なタンパク質で乗り切れるかな?

おじさん達は、残り物をいただく事にしましょう。





森の中に作ってしまった菜園ですから、元々は鹿さん達の住処。
野ネズミやカミキリムシは、我が家にごちそうを作ってくれたと思うでしょう。

一応鹿除けネットを張り巡らせましたが、張りが弱かったのか、ネットに鼻を突っ込み刈り揃えたように大豆の葉を食べてくれました。
カボチャの葉っぱもネットから出たものは綺麗に食べて、ネットにぶら下がっていたカボチャにも挑戦したようです。
カボチャの生育が早かったのか、歯形は残っていましたが、食べる事は出来なかったようです。
フー!

最近は、タンジュン農法とかいう話が出回って来て、完熟ではない腐敗分の残る肥料などがあると、それを吸い上げた野菜に虫達が寄ってくるということらしい。
ミミズのいる土は良い土だと聞いていましたが、それはまだ腐敗分があるらしい。
栽培キノコの培地や木屑などを敷き込み、腐敗ではない醗酵や細菌による分解によって、植物に炭素を吸収させるらしい。
分かったような分からないような話なのですが、どうやらこの手法だと、虫が来ても卵は生まないらしい。
幼虫が成長する環境ではないと思うらしいのだ。

へぇー。


あおむしくん


夏になって葉ものがほとんど虫に食べられた。
葉脈だけを残して、すだれのようになったものや、丸ごと全部食べてしまうものや、点々と気に入ったところだけ食べている虫や、生態によって様々。

青虫、てんとう虫、青くない黒い芋虫みたいのや、イナゴ・ウマオイ・コオロギほか跳ね回る虫。
カミキリムシや黄金虫、カブトムシまで来ました。
もちろん虫達を狙うアマガエルやいろんなクモも縄張りを争っていました。
今日、カブトムシが白菜の葉の間で命尽きているのを発見しました。
今度はどこかから幼虫が出て来るのでしょうか?

友人は、「虫達にもごちそうを分けてあげなさいよ」と言うのですが、返事が出来ない。



それでも綿の花は咲き続けています。
今頃花が咲いても結実するのでしょうか?


2010年10月1日金曜日

古民家2


今日拝見した建物は、色々とユニークな部分がありました。

まず、屋根構造の一部になる出し桁という軒を大きく出す構造の部分が、4尺5寸ピッチで配られていました。
腰庇も同じく4尺5寸ピッチで出し桁を支えて軒を深くしています。
通常は6尺(1間)ピッチで構造を組む事が多いですが、出し桁を始め、部屋構造のモジュールも4尺5寸を単位にその倍数で空間をとっている部分がありました。
強度の問題ではなく、意匠として採用した単位のように思いました。
3尺ピッチというのは少ししつこすぎて、6尺と言うのも間延びした感じがあります。
平均身長との絡みもあるかもしれませんが、4尺5寸ピッチというものの美しさを発見しました。
10間半という大きさがあるにもかかわらず、とても繊細な感じを受けました。


屋根勾配が藁屋根のような急勾配ではなく、垂木も角材で1尺ピッチで配られている事から、お蔵などに多用されている、霧ヶ峰産出の鉄平石で屋根を葺いていたようです。
もちろん現在は修復されて鋼板噴きとなっています。

さてさてこの建物の行く末はどうなって行くのでしょう。
私たちも100年は十分に保つ住宅を造っていて、人の寿命より長いものがどうなってゆくのかは、とても気になります。

解体されずに甦る事を祈ります。




古民家


あっ! 激しく逆光になってしまった。

古民家を購入するにあたって、相談したいという突然の話で、現場を見に行く事になりました。
5間 ×10.5間の二階建て。
巨大と言っても良いくらいの建物でした。
大正時代の建物と聞きましたが、途中曵き家をしたり増築があったりしたようです。
構造はしっかりした物で、一部壁が傷んだりはしていましたが、まだまだ使えそうなものでした。



塗り壁も戦争中に空襲を避けるために黒く塗らされたところが名残りを残していて、歴史の証人としての重みを感じます。
古民家の改修にはとてもお金が掛かり、場合によっては新築の方が安上がりになってしまいます。
今回の物件は、4世帯が同居出来るほどですから、完璧に改修するのは気が遠くなるような労力を必要とするでしょう。
古民家の味わいを損なわないように改修すると、どうしても寒さだけは付いて回ります。
ファッションにも似て、美観と快適さを兼ね備えるのは難しいものですね。