昨日今日と二日間にわたって、建て前と屋根工事をしました。
整然と並んだ屋根の垂木に面戸板を取付けています。
彼女が足をかけているところが、行き桁と言うところです。
この行き桁と垂木とは、段差があって、外から風や雪が舞い込んできます。
それを防ぐために取付けられるのが、面戸板と言う物です。
垂木の間に入れる、戸板ですね。
この後、垂木の先端は、同じ長さに切り揃えられ、その先端に鼻隠しと呼ばれる板が取付けられます。
3寸(約9センチ)の垂木の上に、化粧野地板を張っています。
建前に続いて、一日目の作業なので、万が一の天候を考えて、部屋になる部分だけ先行して野地板を張っています。
今回も野地現しという工法で、垂木と杉の化粧板が見える仕様です。
面戸板も、部屋になる部分だけに取り付けられました。
垂木の先端に鼻隠しも付きました。
これは、40ミリの厚みのある鼻隠しのジョイント部分です。
脂がたっぷり入っていて、とても水に強いカラマツ材を使っているために、風の森オリジナルのねじれ防止の工夫をしています。
二重破風板(屋根の勾配に添って、鼻隠しと同じ物が付けられます)と二重鼻隠しが付いたところです。
二枚目の物は、2寸1分(約63ミリ)引上げて取付けます。
これは、二重垂木の寸法と杉の粗野地板が収まる寸法です。
1寸7分の二重垂木と1寸3分の断熱材の差のところ(約12ミリ)が通気層になって、暑さ寒さから家を保護してくれます。
ケラバといって、家の三角になっている壁の外側です。
屋根の板金の折り返しまで含めると、1m50近く外に張り出しています。
高温多湿の気候に合わせて、なるべく風雨にさらされないように屋根を大きくとっています。
こういったところは、坪いくらで単純に比較してほしくないところですね。
面戸板から上の部分に断熱材が入りました。
手前に積んであるのが、杉の粗野地板です。
ほとんどの家は、野地合板という耐水性の合板を使っています。
材料費の事もありますが、職人の手間はずいぶん違ってきますが、風の森では、こんな見えないところでも無垢材にこだわっています。
そして防水紙を張って、板金工事を待つところです。
連休前のガッツで、二日目の作業も完璧。
残った時間で、本筋違いを取り付け始めました。
床根太の下地である、大引と、本筋違いまでで「巣立て工事」終了です。
今月3日から、ご本人による造作工事が始まります。
どんな具合か、ときどきレポートしましょう。
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