基礎工事の後、土台伏せも終わり、明日の上棟を待つばかりです。
土台はもちろん、赤身の芯持ち材(年輪が真ん中にある材木)。
赤身というのは、お刺身ではなくて、材木が中心から外側に太って行く過程で、何年も経過して、丈夫になっている部分の事です。
シラタと言われる辺材の部分は、まだ繊維質が柔らかく、虫もつきやすい欠点があります。
樹種は、檜又は唐松を希望に応じて使っています。
青森ヒバを使いたいという向きもあるようですが、出来る事なら近くの木で家を建てることが一番環境負荷も少なく、身土不二という考え方にも適っていると思います。
今回の土台は、その土地に生えていた唐松を使います。
屋根を支える垂木という部材も、この土地に息づいていたものです。
リビングにある二カ所の大きな掃出し窓の上の力梁も、この土地の栗の木です。
木は、用材として使用されると、生きていた年数以上に活かされます。
塗料などがついていなければ、最後は薪として私たちを暖めてくれます。
本当にありがたい事だと思います。
仮設足場の全景です。
通常の木造建築だと、軒の出が3尺(約90センチ)なので、足場も3尺あれば事足ります。
最近は、軒の出が、2尺(約60センチ)とか、場合よっては10センチあるか無いかの建物も見かけます。
風の森では、高温多湿で雨も多く、まして何度かの台風に見舞われる日本の風土を考えて、軒の出は、4尺5寸から5尺を標準としています。
ケラバ(屋根の三角になっている方)側は、平屋であったり、周りの状況で軒の出が小さくなってしまっても、5尺出すようにしています。
従って、仮設足場も6尺(約180センチ)の大きなサイズになってしまいます。
当然コストにも影響しますし、屋根面積が建坪の2倍ほどになり、屋根工事全体の予算が大きくなってきます。
さらに、出し桁と言って、壁面のラインよりも外側に構造材を出す事で、もっと大きな軒を造る事もできます。
坪単価◯◯万円と一概に言われますが、単純に比較できないのが実情です。
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