読者の方から、「巣立て工事とは何ですか?」という質問がありました。
いわゆるハーフセルフビルドの事で、大工さんが土台から始まり、柱・梁・桁などの構造材を組み上げる事と、屋根下地を組み、屋根仕上までの工事を済ませて引き渡す事です。
小鳥が巣から飛び立てるようになるところまで、ということで、巣立て工事と呼ぶようです。
細かい内容に付いては、予算やどこから自分でやりたいかによって変わってきます。
風の森の標準仕様は、正味4寸檜柱で、角梁・桁などの横架材は杉、丸太梁は赤松です。
屋根は、杉の化粧野地を「野地現し」といって、写真に斜めに並んでいる垂木がそのまま見え、その上に天井材を兼ねた、杉の化粧板が張られます。
二重屋根構造で、化粧野地の上に断熱材を入れ、さらに杉の粗板を通常の野地板として取付けます。
一般の工法では、野地合板という屋根用の合板を使うのがほとんどです。
工期短縮とコスト削減のためですが、平面剛性は強いかもしれません。
筋違いは、建前のときに仮留めする、仮筋違いではなく、本筋違いまで取付けます。そうする事によって工期が延びても安心です。
また、床下地の大引も取付けます。
これは、柱が来る部分にまわされる土台が付かないところの床の下地になります。
その上に転がし根太と言って、掘り込みせずに根太を上に載せて釘留めし、断熱材を仕込めば、床張りが出来ます。
今までも、年に2〜3棟の巣立て工事をしてきましたが、今年も、二つのハーフセルフビルドがあるので、これからの取材をお楽しみに!!
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