防水工事。
ここ原村では、大事なプロセスです。
村の土地全体が河原と言っても良いほどに、雨が降ると地下に浸透しきれずに表流水となって地表を川のごとく流れて行きます。
それほどに水が多いので、伏流水はもちろん凄いものがあります。
その対策として、写真の下半分は「防水モルタル」というもので表面処理しています。
ベタ基礎のベース部分と立ち上がりの部分は、いわゆるコールドジョイントになっています。
一発打で仕上げれば理想的なのでしょうが、現実の行程的には無理があります。
玄関などのスラブ打設、テラスの独立基礎なども終わり、基礎工事は終盤に入りました。
基礎周りを均一にならし、踏み固めてから犬走りと言われる、外の部分に砂利を敷いています。
寒冷地でない場合にはコンクリートで仕上げることが多いですが、この辺りでは砂利敷きがほとんどです。
どうしてもコンクリートにする場合には、基礎の立ち上がりと一体にして、基本的に地面から下1mのところから工事をしなければなりません。
コストを考えて、表面だけコンクリート仕上にしても、凍上に寄って2〜3年で浮き沈みし、コンクリートはクラックだらけになり、捨てるようになります。
また、基礎と一体でない場合には、ほんのわずかな隙間から水が入り、本体の基礎から年々離れて行きます。
日本列島とハワイはどんどん近づいているようですが、そう言うのとは話が違うようです。
機械を使うといっても、本当に器用に使いこなすものです。
ほぼ同じ厚みになるように、砂利を撒いて行きます。
出来上がった基礎の真ん中に、丸いくぼみが作ってあります。
これは基礎の仕上りから建前屋根工事までに時間があると、雨水で池が出来てしまうので、中の水をポンプで組み上げるのに都合よくしてあります。
そうは言っても簡単に中央集まってはくれないのですが、、、。
ここでもやはり、最後は人の手で!
腕の良い息子さんとこのお母さんの二人でほとんどの仕事をこなしてしまいます。
こちらのお母さんは、バックホーのオペレーターもやります。
「こんなものは訳は無いわい」と軽々と。
それでも脳梗塞で2〜3度倒れ、今はちょうど良いという息子さんの話です。
諏訪の女はあなどるなかれ!
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