基礎工事も後半戦です。
砕石地業の次の、ベタ基礎と呼ばれるベース部分の配筋作業が終了し、立ち上がり部分の配筋工事中です。
決められた鉄筋の太さとピッチに従って正確に組み上げられて行きます。
ほぼ立ち上がり部分が出来上がったところです。
この後、コーナー部分など必要なところに補強筋を入れて行きます。
結束線と言われる針金で鉄筋同士を結んでいるところです。
以前は、ハッカと呼ばれる先端が鉤状になったクルクルまわる道具でやっていたものですが、何でも機械化され、楽に作業が出来るようになりました。
ベースコンクリートの打設の後、鋼製枠を組んでいる様子です。
いまでもコンパネと呼ばれている合板で枠を組んでいるところも多いです。
いつもお願いしている職人さんは、早くから鋼製の型枠を取り入れています。
同じ在来構法でも、設計によりモジュールが微妙に違っています。
本来1間=1818ミリなのですが、設計の都合上、1820に丸めて図面を書くことが多くなっています。
鋼製枠もそれに合わせて、2種類用意しているそうです。
もちろん伝統を重んじる風の森では、1818のモジュールを頑固に守っています。
立ち上がり部のコンクリート打設風景です。
天気が定まらない中、霧雨の中で作業をしていただきました。
こちらもコンクリート圧送車という便利な機械で、生コンのミキサー車から自在にコンクリートを流してくれます。
それこそ昔は、道板という足場板の上を一輪車に入れた生コンを、人力で器用に運んで流していたものです。
なんだか昔話になってきましたね。
最後は人の手でならして行きます。
時間が経つと水分が徐々に抜けて行き、さらにカナゴテで押さえる事によって仕上りに格段の差が出てきます。
バイブレーターで生コンの中の空気を抜いています。
左側の型枠の内側に磁石でところどころマーキングがしてあります。
天端をならした後に水が引いてから、天端レベラーというモルタルよりも緩いセメントを溶いだ様なもので正確な水平を作って行きます。
この仕上りで腕の差がはっきりと分かります。
さて、仕上りが楽しみです。
寒い中、丁寧に作業していただきありがとうございます。
返信削除機械化が進んでいるとは言え、最後の仕上げはやはり人の手に頼る部分があるのですね。
何人もの人に手を掛けて頂き、素晴らしい家が出来ること、ありがたく思います。
コメントありがとうございます。
返信削除ものづくりのポイントは、どれだけ想いを込めるかだと思っています。
どんなに機械化されても、残っている人の手の部分をどう結んで行くかということだと思います。
いまだにプレカットに頼らないのもそんなところに理由があります。
建物は、生活を守り、命を守るものだから、出来る限り手を掛けて行きたいですね。