2009年7月29日水曜日

二階バルコニーの撤去



二階を支えている梁が、そのまま外のバルコニーの土台として使われていました。
輸入住宅のオプションとして作られたようですが、材は米栂(ベイツガ)の様で、比較的節が少ない性質の木ですが、水に対しては耐性が弱いと言われています。



外壁に面するところは、銅板でくるんだようですが、それが却って仇となったようです。
進入した雨水が乾燥すること無く、材を腐らせたようですね。

傷んだ部分をえぐって行くと、室内にまで達しそうなので、雨水の進入を塞いだところで止めておきました。

バルコニーへの出入り口は手すりを取り付け、落下防止のための安全をとりました。

この後は、一階のテラスの改修作業です。

ユニットバス


タカラスタンダードのユニットバスです。
お母様が独り住まいだということで、0.75坪の小さめのタイプです。
在来工法でお風呂を作る事もありますが、寒冷地で凍結事故も起こりやすいことから、ホーローパネルの堅牢さとコストパフォーマンスに優れたタカラの商品をお薦めしています。

セルフビルドでは、力を入れたい部分でもありますが、工期の余裕が無いことと、二棟目の予定も控えていることで、今回は無難な選択となりました。


中古住宅のメンテナンス



ほとんど居抜きの状態で売買された中古住宅のメンテナンスを依頼されました。

ログハウスなので、日本の気候風土に耐えられるよう、こまめな点検修理が必要です。

窓枠も黒カビが付いていましたが、元の白さが蘇りました。

2009年7月13日月曜日

ナターシャ・グジーのコンサート


チェルノブイリ発電所のあるウクライナから来た歌姫、ナターリャ・グジーのコンサートに行ってきました。

2009年7月12日日曜日

豊葦原の瑞穂の国コンサート


今日は、近所の「香芯」という喫茶店で、緊急コンサートがありました。
神道の神職でもあるというめずらしい経歴のシンガーソングライター「涼恵」(すずえ)さんと、脚本家・プロデューサーもこなす多彩なピアニスト「山本実樹子」さんの共演がありました。
カーネギーホールでソロコンサートも経験のある涼恵さんは、残念なことに持病のぜんそくで、コンディションが良くなかったそうです。
また来たいということですので、楽しみにしましょう。



併せて、俳優「松田光輝」さんの日本昔ばなし「はち助いなり」の朗読。
ピアノの効果音で、臨場感たっぷりのお話しを聞きました。
松田さんは、古事記を題材に「ふることふみ」という一人芝居もするそうです。
最近では、演出も手がけ活躍の場面が広がっているそうです。
この秋から公演予定の「マリー・ダグーへの約束」という、芝居とコンサートをつないだステージ、楽しみです。


2009年7月11日土曜日

どうして国産材なのかって?


写真は、製材からあがってきた国産の檜やカラマツの板で、乾燥させるための下処理をするところです。

先日、「これだけ輸入材が流通しているのに、いまさらどうして国産材でないといけないのか?」という声を聞きました。
私としては「はぁっ!?」と逆に、何を考えているんだろうと思ってしまいましたが、現実としては、圧倒的にこういう方が多いんでしょうね。それも建築関係者だという。

最近はフードマイレージと言って、その食べ物がどのくらいの距離を渡って運ばれてきたかということで、環境的な指数を表現するようにもなってきましたが、ウッドマイレージという言葉も使われるようになってきました。
食料の自給率が、約40%と言われています。これも統計的な数字で、問題はあります。
日本では、輸入したとほぼ同じ位の食料を無駄にしています。
木材の自給率はというと、なんと20%までになっています。
ちょっと田舎に行けば、見渡す限りの「みどり・ミドリ・緑」なのに、需要木材の80%を輸入に頼っている。
自給している20%の大部分はチップなどに使用され、住宅用は10%を切っているという話もあります。
よその国の国土を砂漠化したり、表土の流出に遭わせてしまったりしているのも、お金で森を買いあさってきたからです。日本に森がこんなにあるのにです。


食に関しては、「身土不二」という宝のような言葉があります。身体とそのからだを養う大地は二つとない、というような意味だと思うのですが、オーガニックフードの世界では、代表的な表現ですね。
「食」にとことんこだわる人でも、住に関してはまだまだ感心が薄いように思います。
「衣・食・住」と一口に言われますが、住に関しては費用を含めそう簡単には個人の想いを実現するのが難しいからでしょうか。

流通の問題もあります。
でも、出来るところから日本の木を使い、消費を増やして行かなければ、日本の山は綺麗になって行きません。
戦後急激に増えた人工林は、消費のために作られた森です。
それを放置すれば、やはり表土の流出や荒廃につながっていきます。

国は、規制緩和の一環で、国有林も民営化しようとしています。
いのちの水源を自由化し払い下げられたらどうなってゆくのでしょう。
大自然の逆襲は、もう始まっているのかもしれません。


2009年7月9日木曜日

強力な助っ人


以前にも紹介しました、Sさんの友人K婦人がお手伝いにきていました。
すでに人生を堪能された方のようですが、ここにきて新たな楽しみを覚えられたようです。
何事にも興味を持たれ、チャレンジして行く精神には敬服です。

くれぐれも足下などお気をつけ下さいませ。

いよいよ外壁張り


今日から外壁工事。
Mさんたちに取っては一週間ぶりの現場です。
防腐効果のある自然素材のウッドロングエコを塗った杉板を、縦に張っていきます。
土台のところに水切りを付けずに、板張り下り収めのため、下端を均一にする工夫を凝らしています。




筋違い以降の窓枠、サッシ入れ、間柱など外壁下地が出来上がった様子です。
初めて金槌をふるうにしては、上等の出来映えです。
この辺で性格が見て取れますね。


2009年7月2日木曜日

造作工事中


ここは二階の24帖の広間です。
創作の間として隣の部屋とも仕切りを設けずに使いたいという事です。

現在断熱材を入れて杉の本実5分板を張っているところです。
断熱材は、パーフェクトバリアという名称の、ペットボトルから作られたリサイクル商品です。
石油製品ではありますが、日本で回収された資源を使って作られているところが気にいっています。
暖かさは、通常使われているグラスウールより遥かに暖かいです。
何といっても寒冷地ですから、暖かく過ごせる事に重点を置いています。

左側に見えている積み上がったレンガは、ペチカの煙突です。
おおよそ2000個のレンガを使っています。
この蓄熱量が堪らなくありがたいのです。


一階和室の天井です。
杉板の葉重ね張りになります。
横に並んでいる杉の竿も目が詰まっていて、美しかったです。

今日は床の間の工事中でしたが、床板も杉の大好きなお施主様に合わせて、杉の厚板です。
残念ながらカバーが掛けてあってお見せすることができません。



玄関脇の下駄箱を作っているところです。
この天板も杉の根元に近い厚板です。
木の生長に伴って応力が加わり、微妙な揺れを見せている年輪が何ともいえないですね。

この天板と和室の床板、それに天井竿が同じ杉の木から製材されたものです。
富士の「ふもと」という村から切り出された木は、どれも素直で美しいものが多いです。
標高や気温などが原村と似ていて、湿度はかなり高めになりますが、木の生育には良い環境なのでしょう。

資金を確保して、もっとストックを置きたいところです。